帰宅した夫から突然、地方への転勤を告げられたら皆さんどうしますか?
本社の他に地方にも拠点がある会社にお勤めの方にとって転勤は避けては通れないもの。
転勤することで昇給や昇格の機会が得られる場合もあります。
しかし妻からすれば、「何でうちが?」「子どもたちはどうする?」「私の仕事はどうしよう…」など、今後の生活に対する不安をまず先に思い浮かべますよね。
ここでは夫の単身赴任を選択される場合のメリットについてお伝えしていきたいと思います!

わたしひとりで家事も育児も全部なんて本当にできるかしら…
でもメリットが多ければ頑張れるかもしれない!
単身赴任者の割合
会社によって様々ですが、単身赴任の平均期間は一般的に約3~5年といわれています。下図は単身赴任者の割合を示したグラフです。
単身赴任者は40-49歳の年齢を除き2007年頃から年々上昇傾向にあり、その背景として主に労働人口の減少、夫婦共働き世帯の増加、定年退職の年齢引き上げによる高齢者の雇用の増加が挙げられます。


へぇー!単身赴任をする人は増えてるのか。意外だったな!

うちもそうだけど、ご近所さんも共働き世帯が多いみたいだし、家族みんなで引っ越しってなるとやっぱり大変よね。
単身赴任を選択した場合のメリット

家族がバラバラになるため何となくネガティブに考えてしまう単身赴任ですが、夫側、妻側、子供側それぞれにメリットがあります。それぞれのメリットをご紹介します。
夫のメリットは?

単身赴任先でひとりの生活になってしまう夫には一体どのようなメリットがあるのでしょうか?
ご紹介していきます!
会社から手当が支給される
正直これがなければ何のために転勤するのだろうと思ってしまうくらい大事ですよね。
就業規則になく手当が支給されない企業も中にはあるんです。
さぁまだ転勤のお声が掛かってないそこのアナタは今すぐ就業規則をチェックしてみましょう!
ここでは代表的な手当の「単身赴任手当」「家賃補助」「帰省補助」の3種類をご紹介します。
「単身赴任手当」
「別居手当」とも言われ、一般的に「子供の転校ができない」「要介護者がいて在宅介護が必要である」「配偶者の就労」など様々な理由で家族と離れて暮らさなければならない場合に支給される手当のこと。
実はこの手当は労働基準法に定められた手当ではないため、会社の就業規則次第。支給される条件も会社によって異なるので注意が必要です。
「家賃補助」
その名の通り、単身赴任先で生活する住居の家賃の一部を補助するための手当のこと。
「住宅手当」とも呼ばれています。会社が借上げた住宅に住む場合と社員自身が契約した住宅に住み会社が家賃を補助する場合がありますが、どちらにしても支給要件は会社によって異なります。
「帰省補助」
単身赴任している社員が家族の元へ帰る場合の移動費を会社が補助する手当のこと。
距離にもよりますが、自宅に帰る際の費用を毎回自己負担していては交通費で破産しますね。
せっかく家族に会える機会があっても交通費が払えなければ元も子もありません。
帰省補助についても会社によって支給方法は様々。月固定で支給する場合や、領収書を提出し後から精算する場合などの違いがあります。
仕事に集中できる
午後になると仕事の進捗状況から今日の子供のお迎えの時間が何時頃になるか考えませんか?
保育園の閉園時間までには何とか…と、時間に追われ必死に働いているパパにとってはそのストレスから解放され再び独身気分を実感できる瞬間かもしれません。
ですが、その分妻の負担が増えるので、必死に働いてもらうしかありませんね(笑)
家族の大切さを実感できる
いくら仕事漬けの毎日でも、帰宅すれば妻や子どもたちがいてワイワイ賑わっていた日々から、突然ひとりの生活が始まると少なからず寂しさを感じる方はいるはず。
家事をすべて妻に頼っていた男性は特に離れることで妻のありがたみを痛感するでしょう。
情報通信網が普及している現代では手軽に電話やビデオ通話ができるようになりました。
離れていてもタイムリーに顔を見て話すことができるので、以前と比べれば寂しさは軽減されているのではないでしょうか。
妻のメリットは?

単身赴任の夫を見送り、ワンオペ育児が待ち受ける妻のメリットとは?
仕事を辞めなくてすむ
しかし、単身赴任を選択すると、妻の家事、育児負担は多少増えてしまうものの、環境は変えなくて済むので妻にとってはメリットになるのではないでしょうか。
食事に手を抜ける
自分と子どもだけの日はちゃちゃっと簡単に食事を済ませたり、手っ取り早く外食にしたりと夫がいないほうが家事が早く終わる方いませんか?私はけっこうそうです(笑)
夫の帰宅時間に合わせて食事を準備する必要もなくなるので、その分の負担は減りますし、空いた時間を自分の時間に活用することもできるようになります。
夫が家事のスキルを身につけることができる
もしもご家庭で基本的な家事を妻がされていた場合、単身赴任は夫が家事スキルを身につけるチャンスです。
今まで妻に甘えていた夫もやらざるを得ない状況になるわけですから、少なからず必要最低限の家事はできるようになるかと思います。
日頃妻が行っている家事の大変さを実感してもらいたいですね。
子どものメリットは?

父親と離れ寂しく思い何かしらの不安感を感じているはずです。
子どものメリットを紹介します。
転園・転校しなくていい
家族帯同の場合、子どもたちは転園・転校をする必要がありますが、単身赴任にすればその必要はありません。
仲の良い友達との別れや新しい学校の環境に馴染むことができるのかなど、不安も沢山。また環境の変化に馴染めない場合、子どもが感じるストレスは計り知れないものです。
やはり、住み慣れた場所で継続的に生活できるのが一番ですよね。
まとめ
- 単身赴任を選択する家庭は年々増加傾向にある
- 単身赴任を行った場合の夫、妻、子どもそれぞれメリットがある
この記事では夫が単身赴任を行った場合のメリットについてご紹介しました。
しかし、必ずしも良いことばかりではなく、必ず何かしらの壁にぶち当たることもあるでしょう。
単身赴任を選択しそれがプラスになるかマイナスになるかはあなた次第。家族が思いやりを持ち続けることが円満の秘訣ではないでしょうか。
今単身赴任にするか悩まれている方、この記事を読んで参考にしてくだされば幸いです。
みんなと離れるのは寂しいけど、頑張って稼ぐぞー!