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とうとう我が子にもやってきたイヤイヤ期。親にとっては何にも代えがたい可愛い存在でも、あまりの大変さに戸惑う場面もあるかと思います。
一体子供の中で何が起きているのでしょうか。ひとつずつひも解いてみましょう!
反抗期とは
反抗期とはおよそ2歳ごろからはじまる通称「イヤイヤ期」とよばれる第一次反抗期と、およそ小学校高学年から思春期にかけて現れる第二次反抗期の二種類があるといわれています。
一次反抗期のイヤイヤ期の子供は自分の足で歩けるようになり、今まではすべてのお世話をしてもらっていた赤ちゃん期から子供への成長段階にあります。
自分の力で歩きたい!
自分の思う方向に歩きたい!
自分の力で実現したい!
という願望から、危険などの理由で止めに入ると途端に機嫌が悪くなり場所を問わず泣き叫んだり時には相手をたたいてしまったりと手が出てしまう子供もいます。
通りすがりの人から見れば「可愛いなぁ」と思うただの微笑ましい一場面でしょう。しかし一日中一緒に過ごす保護者はため息が出るほど疲弊してしまうこともあります。
ちなみに私もその一人でした。笑われてしまうかもしれませんが、他のいつもニコニコしている同じ年の子を見ると「うちの子は病気なのかな」と本気でググった日もありました(笑)
イヤイヤ期の有効な対策
かわいい我が子に突如訪れたイヤイヤ期。噂には聞いてはいたけれど気に入らないと長時間泣き続ける、物を投げる、お店の中心で泣き叫ぶなどなど。
実は子供に対する考え方や接し方を少し変えてみるだけで楽になることがあります。そんな親御さんが、明日からちょっと楽になれるかもしれない考え方と対策をご紹介します!
とにかく成長における期間限定の時期とやり過ごす
子供の成長は、他の同じ月齢の子供と比べても全く意味はありません。そもそもイヤイヤ期がない子もいます。その子その子の個性とタイミングが違うからです。
首が座ったタイミング、歯が生えるタイミング、歩き出す・話し出すタイミングなど…これまでの子育て経験だけでもその子によってタイミングはそれぞれだということは見てきたと思います。
育児書やネットの情報がすべての子供にとって正解なはずがありません。あくまでも目安の例であるということをしっかりと自覚したうえで情報と付き合っていきましょう。
子供はあっという間に親の手から離れていきます。それも成長です。私たちが親に反抗し自立して大人になったのと同じことが子供たちにも起きていくのです。その過程を近くでしっかりと見守り、時には手を放すことが必要なこともあります。
「それはわかっているよー!今どうすればいいのかが知りたいんだー!」
と悲鳴にも似た声が聞こえてきましたので対策をご紹介しますね。
受け入れて目線をそらしてあげる
とにかく一日中「いや!」と言い続けるイヤイヤ期ですが、子供が一つのことに固執する場面があります。例えば「ちがうこっちのがいいの!イヤイヤ!ギャー」などです。
そういう時は、目線をガラッと変えてあげると気をそらせることができます。(場合もあります。)
「そうなんだね、こっちがよかったんだねー」「あっ!そういえばおもちゃが昨日から見つからないんだけど探してくれない?」などです。ちなみに私が割と効果的だったのは、私(母)が困ってるという設定のご相談だと「わかった」と聞いてくれることがありました。
ほかには、公園からなかなか帰ってくれないときは「早くおうちに帰ろうよ」だけではなく「おうちに帰って〇〇しようか!」、お家でぐずっているときには「あとでお外に行って〇〇まで歩いてみようか!」など違う場面を具体的に子供に想像させることで目先を変えてみることもおすすめします。
そして周りでもよく聞かれるのが、長時間泣かれると親でもこたえるということです。私も子供の泣き声に慣れていたつもりでしたが、長時間にわたるとだんだん自分が責められているようななんともいえない錯覚に陥ることがありました。
そういうときには、緊急的に子供の安全を確保したうえで子供を残し、別の部屋に行く、ベランダにでて外の空気を吸うなど物理的に距離を置きます。
そうするとほんの数分でも気持ちがリセットされます。
多少面倒でも外に出てみる
子供を連れての外出は本当に大変ですね。特に子供がイヤイヤ期であればなおさらです。
子供のおとなしい瞬間を見計らって自分の身支度を整え、子供を着替えさせるのも一苦労、子供の飲み物、ご機嫌取りのおやつ、おむつ、万が一漏らした時の着替えなど…玄関を出るときにはぐったりということもしばしばです。
そのうえ今はコロナの影響もあり何処でもホイホイとは出かけられなくなっています。
しかし時にはあえて外に出ることをおすすめします。ショッピングセンターやカフェなど人が多いところでなくても、ただの公園や近所のスーパー、人が少ない時間のコンビニやお散歩でもいいと思います。
外に出れば何かしらの「家にいては目に入らない情報」が入ってきます。それは子供にとっても一緒です。花、木、犬、川、おばあちゃんなど。親子がお互い以外のものに目が行くというちょっと視点を変えるといった効果が得られます。ぜひ試してみましょう。
しかし毎日公園やお散歩にいかなくては!など自分の負担になるような目標設定はやめましょう。
誰かに話して、客観的に状況を見てみる
気心の知れた友人、母親、祖母など飾らずに話せる相手に今の自分の状況を話してみましょう。先ほど私の例を話しましたが、子育てに煮詰まってくると「うちの子は病気なのかもしれない」など普通の状態では到底考えないような心配事や不安に襲われることが子育て中はしばしばあります。
私は、母の暇そうな時間を見計らって電話をし「今日は〇〇食べたよー。もう3日も外出てないー」などどうでもいいことを聞いてもらっていました。
そして「今私はこんなことを思ってる、こんな心配をしている」など話していると「それはあんた考えすぎやわー」とぎゃはぎゃは笑われたりして、その時は真剣だった私は内心かなりムッとしながらも電話を切った後はなぜか気持ちががスッキリしていることに気づきました。
それは誰かに話して大人の反応を感じたことで、大した問題じゃないということに気づくことができたからだと思います。しかし家の中で会話の成り立たない幼児と生活していてはそれに気づくことがなかったと思います。
一緒に生活をする夫でももちろん良いですが、どうしても「共感してほしい・私を少しは褒めてほしい」という思いが先走ってしまい、夫が良かれと思って言ってくれたアドバイスに泣きながら反撃してしまうこともありました。
私の場合は母親でしたが、できれば少し距離のある・子育てなどから遠い、自分の状況とかけ離れた年配の方などと話すのがおすすめです。
余裕のない⁉日本の子育て
日本の子育ては他の国と一体どんな違いがあるのでしょうか?「子どもの幸福度ランキング」世界1位のオランダとワースト2位である日本の子育て事情を比べてみました。
子供の幸福度・世界1位!オランダの子育て事情
- 徹底して子供の自主性を尊重しそれぞれのペースで学習できる教育システム
- 子供に理解のある親を含む家族で過ごす時間の長さ
- 公園をはじめとする遊び場の多さ
- 子供に寛容な社会
- 福祉の充実
母親の「自己犠牲」が歓迎されない
オランダでは母親の機嫌が「子供の幸福度」に直結すると考えられています。
オランダでは専業主婦の割合が低いため、朝・昼のご飯は各自で好きなものを塗った焼かない食パン、夜でも買ってきたポテトにコロッケとかなりシンプルです。
「手の込んだ料理を毎食作ってストレスになるぐらいなら買ってきたポテトやリンゴを子供とニコニコ食べているほうが幸せよ!」と言います。
一方、母親の自己犠牲が「素晴らしい」という風潮の日本。母親のリフレッシュのためにベビーシッターを雇うというと「なんか気が引ける」という方のほうが多いのではないでしょうか。
寝不足でも毎朝5時に起きて綺麗なお弁当をつくるのも、クリスマスに子供のためと3時間かけて手の込んだ料理を作ることも、本当に自分がしたいことであるなら良いのですがオランダの女性は食事にビタミンが足りないとき「それならおやつにリンゴを食べさせれば?」といった具合です。
無視できない「親がハッピー」でいることの効能
もちろん「一汁三菜」は日本の素晴らしい食文化です。しかしその呪縛にとらわれ追い詰められながら毎食栄養バランスが完璧なご飯をだすよりも、リラックスしたご機嫌の親とシンプルな食事を食べる方が皮肉なことに「子供の幸福度が上がる。」
これが事実なのです。
米・ハーバード大学が75年の歳月をかけ現在も継続している「人間の幸福と発達に関する研究」があります。ハーバード大学卒業生を追跡調査をすることで人生に関わる様々な要素の関係性を浮き彫りにする内容なのですが「子供時代に親とあたたかな関係をもつ」ことで成人後、次のような効果が表れるとしています。
- 不安感が低い
- 年収が高い
- 休暇を楽しむことができる
- 老年期に人生の満足度が高い
- 老年期に痴呆を発症する率が低い
- 成人期の男性の収入は(一定以上は)IQよりも人間関係の温かさに依存(関係)する
「あたたかな関係」とは?
子供に「あたたかな関係」を感じさせるには親の余裕を創り出す必要があります。そのために「自分が無理なく継続できる程度」に家事育児を調整をしながら子育てをするスキルを身に着ける必要があります。
「母親の固定観念!」
子供のスクリーンタイムはなるべく少なく!
なるべく早く寝かさなくては!
すでに頑張っている母親たちがさらに窮屈になるような情報は日々飛び交っています。しかしその情報に踊らされ不安に駆られ、子供につらく当たってしまっていては全く本末転倒です。
家事・育児、さらには社会進出も求められる母親たちにそこまでの余裕や時間があるわけもありません。そのような情報に振り回されることなく、子供とならんでニコニコと買ってきたパンを食べる日があってもいいのです。
今までそんなに気づかなかったけれど子育てって思ってたよりも大変なんだなぁ
そうなの。仕事で疲れているだろうけれど、夫が話をうんうんとうなずきながら聞いてくれるだけでも、きっとママの負担は楽になるはずよ。
まとめ
- 成長における期間限定だとやり過ごす
- 意見を受け入れて目線をそらしてあげる
- 多少面倒でも外に出てみる
- 話せる相手に話して、客観的に自分の状況を見てみる
- 親の余裕と子供の幸福度は比例する
- 意識して適度に「手抜き」することで子供の将来にもたらす影響は絶大
渦中にいるときは「これは一体いつまで続くのか…」と遠い目になってしまいますね。
しかしそのうち子供は勝手にどんどん私たちの手から離れていきます。今は限定的な時期なのだとやり過ごし、子供の成長を見守りましょう。
ママもたまには息抜きが必要よ!
私の息抜き方法は美味しいお酒を飲むこと。子供を寝かしつけたあとに飲む1杯は最高に美味しいのよね~!