親の介護がつらい…ストレスの原因と今すぐできる対処法5選

仕事中、認知症の母から何度となく電話がある…

仕事から帰ると親の介護。仕事は休みあるけど、介護の休みはない。

もっと優しくするべきなのに、イライラした態度をとってしまう

そんな思いを抱えている方も多いのではないでしょうか?

親が「高齢による身体の衰え」「認知症」などで在宅介護をすることになった場合、仕事と介護の両立は難しいものです。

大切だから世話をしてあげたい、けれども、親だからこそイライラしてしまうこともあります。

イライラすることで自己嫌悪におちいり、精神的負担にもなりがちです。

この記事では、介護のつらい状況を改善し、自分と親との生活を守ることができるよう、ストレスを軽減するための方法を紹介します。

親の介護がストレスになる主な原因とは?

何が介護のストレスになるのでしょうか。
詳しく解説します。

精神的なストレスが重なる

親の介護がストレスになる原因の1つに精神的なストレスがあります。

親と子の近い関係性だからこそコミュニケーションが難しく、慣れない介護で疲労がたまりイライラしてしまうのです。

特に認知症の介護は、心身の負担を伴います。徘徊・暴言・暴力・失禁・異食等の行動があり、目を離せない状況になるからです。

昼夜逆転の生活になることもあり、生活リズムが乱れ、介護者も十分な睡眠をとることが難しくなります。

介護の時間が増えると、自分の時間を確保できなくなることも精神的なストレスの原因となります。

体力の限界を感じる

親が今まで出来ていた家事や買い物・掃除などに加えて、起床や入浴・移乗の介護が必要となり、腰などの身体的に負担が大きくなります。

夜間のトイレの付き添いやおむつ交換が必要な場合は十分な睡眠が取りづらくなってきます。

介護期間が長くなるにつれ、身体機能や認知機能が低下し、介護者の負担が年々増加することとなり、注意が必要です。

金銭的な負担が大きい

介護にはどうしてもお金が必要になるため、金銭的な負担がストレスと感じてしまう場合もあります。

普段の生活費に加えて、デイサービスなどの介護保険サービス費が必要となります。

介護保険サービス費は公的介護保険となり、負担額は所得により1〜3割の負担です。

紙おむつ代やデイサービスの食事代は自己負担になりますし、住宅のバリアフリー化には一時的には大きな費用がかかるかもしれません。

仕事との両立が難しい

定期的な受診や体調不良時の看病など急な休みを取ることもあるでしょう。こうした休みが続くと肩身の狭い思いをすることもあります。

さらに、仕事から帰っても介護をしなければならず、休む暇がありません。介護には土日も関係はありません。

介護の負担が増えると、時短勤務の切り替えや退職を選ぶ方もいます。介護と仕事の両立は難しいものです。

親の介護ストレスを軽減する5つの方法

親の介護が「精神的身体的にもう限界」と感じてる方もいるでしょう。
介護のストレスを軽減する方法を5つ紹介します。

介護サービスを上手に使う

介護保険サービスを利用して介護のプロにお願いするのはとても良い方法です。

在宅介護で利用できるサービスとして「訪問介護」「デイサービス」「ショートステイ」などがあります。

親にとっては社会参加やリハビリの時間になり、介護者にとっては休息する時間が作られ、外出・旅行などリフレッシュすることもできます。

ケアマネ・医師に相談する

介護疲れが起こる背景には介護者の孤立があります。専門家に相談することでさまざまなアドバイスをもらい、孤立を防ぐことができます。

例えば、頻尿や便秘などで困っている場合、お薬の処方や食事・運動のアドバイスで解決できるかもしれません。

ケアマネージャーは介護の専門家です。介護疲れや困りごとを遠慮せず相談することで、安心安全に暮らせる環境作りや適切なサービスプランを提案してくれます。

介護知識とスキルを身につける

介護において自分の負担を軽減するには、正しい知識が必要です。

例えば、「認知症」「移動・移乗・排泄の介助方法」を知るだけでも負担軽減になります。

「平成24年度仕事と介護の両立に関する実態把握のための調査」では、知っておいた方が良かったことをみると「介護保険の仕組み・申請・利用方法」が最も高い割合(44.6%)でした。

介護休暇・介護休業を利用する

この2つは法律で定められた会社を休むことができる制度です。

  • 介護休暇
    親や配偶者などの家族が要介護状態の場合、家族1人につき年5回まで休暇取得できる
  • 介護休業
    親や配偶者などの家族が要介護状態の場合、介護をするために休業できる
    対象家族1人につき3日で通算93日まで休業取得可能

この介護休業には、介護休業給付金(賃金の67%)が支給され、普段の給料よりは減少しますが、休業中に生活を支える制度となっています。

休暇や休業を利用することで時間や疲労回復ができるといいですね。

施設への入所を検討する

介護施設に入所することによって、介護ストレスを大きく軽減できます。在宅介護が限界、疲れ切っていると感じるなら、一度検討してみてもいいでしょう。

入所することで、親の状態が落ち着き、良い関係性を築くことができる場合もあります。

まとめ

親の介護は心身ともに大きな負担になります。どのように対応すればよいか一人で悩まず、まずは相談することが大切です。

そこで、オススメなのが「介護のミカタ相談室」です。

「介護のミカタ相談室」では、資格を持った経験豊富な相談員が悩み事に親身になって対応してくれます。

親の状態やご家族の希望に合わせて、最適な施設の提案や紹介もしていますので、まずは相談してみてはいかがでしょうか。

きっと納得のいく介護のヒントが得られるはずです。

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